2021年11月6日バンコクに帰る。(タイ入国1週目)

今年の4月に日本に戻ってから10月にはバンコクに戻る予定を立てていた。昨年タイに戻った時は12月でANAの定期運行が再開されたので溜まったマイルで航空券を手に入れて14日間(実質は15泊16日)のASQ隔離を経ての入国だったが、今年はもうあのASQ隔離を避けるべく、ネットでの情報をあてにして7月1日にプーケットのサンドボックス、7月15日にはサムイのサンドボックスが始まり、10月1日はパタヤのサンドボックスが始まることを期待しての渡航予定だった。

プーケットは日本からの定期便がなくシンガポール航空での乗り継ぎが必要で70KG近くの荷物を持っていくためにはいくらスターアライアンスゴールドメンバーで20KGの荷物追加がOKといえども相当な追加料金(片道の航空券代より高額)がかかることが分かり、サムイのサンドボックスはサンドボックス利用の最初の1週間が1泊20,000円~45,000円ほど掛かるホテルの利用に限られていてどちらのサンドボックスプランもぽんこつマン向きではなかったので断念した。

しかしながら、タイ政府からの新たなサンドボックスの発表がないまま10月半ばになっていきなりタイの首相が特定の国に滞在しているワクチン2回接種済み者に対して11月1日からの開国をプレスに対して話したことから、一気にぽんこつマンのタイ渡航が改めて現実になってきた。

11月の最初は何かと混乱も多いだろうと当初は11月13日(土)を渡航予定日にしてまたもやANAの特典航空券で予約を作った。タイ首相のプレスへの開国プランをタイ政府が正式決定したプランは、日本を含む63カ国に対して1泊のみの宿泊を義務付けるTEST & GOと名付けられた。プランが発表された当初はバンコク、パタヤを含むチョンブリ県の一部がプーケット、サムイエリアと同じブルーゾーンに指定され、出発72時間前までのPCR検査陰性証明、5万米ドル以上のCOVID-19疾患も含む治療補償を伴う保険加入、SHA+あるいはAQ(隔離)ホテルの空港からの送迎並びにタイ到着後のPCR検査がセットになった宿泊プランへの支払済み証明、そして新たな制度として始めるタイランド・パスあるいは10月31日までに発給されたCOEがあれば入国可能とするという形になった。

タイランドパスの申請は11月1日から始まるが承認が出るまでは1週間程度かかると在京タイ王国大使館の発表があり、11月1日から10日までに渡航を予定するものはかつてのCOEの発給を受けての渡航も可能との発表もあった。

そこでぽんこつマンは昨年申請経験のあるCOE発給を受けての渡航に切り替え、出発日を1週間前倒しにして11月6日に変更したのだった。ANAの特典航空券は特典用の空席がある限り予定変更は自由にできるし、スターアライアンスゴールドメンバーはエコノミーでも23KGまでの荷物が3つまで運べるので都合がいい。保険は昨年は東京海上の海外旅行保険だったが、今年の計画は6ヶ月近くの滞在になるので10万円を超えてしまう。その時タイへのインバウンド旅行保険をタイのAIGが引き受けていることを知り、料金を調べたところ180日までで14,000バーツちょっととかなり安く上がることがわかった。

1泊のTEST & GOプランの宿泊先はぽんこつマンが探し始めた10月25日以降ではバンコクではまだ10件程度しかなかったが、今はかなり増えていて選択肢が充実してきている。ぽんこつマンがそのプランを予約したサイトは、https://asq.in.th というサイトで背景が黒で見かけ怪しいが、Park Plaza Bangkok Soi18というホテルをこのサイトから予約することができた。

予約情報がホテル側に流されて、その後部屋のグレードを訪ねるメールが来た。1泊だけなので眺望などどうでも良かったので一番安い値段の部屋でいいと伝えたら、次にホテルへの支払いのサイトへの誘導URLがメールで送られてきた。タイの銀行への送金かVISA,Masterのどちらかのクレジットカードが可能とあったのでクレジットカードでの支払いを選択し実行した。その後すぐにホテルのリザベーションから改めてメールが来るというメールが来て数日放置された。

出発の日程が迫って来る。もしかして詐欺サイト?と思ったがホテルへ電話とメールで既に支払い済みなので支払い証明を送って欲しいと2回ほど連絡をした。1回目の電話では、今は予約が混んでいてもう少し待つよう言われた。さらに2日待ったがメールが来ないので2度目の電話とメールを送ったらその日の深夜ようやくコンファメーションレターが届いた。なんと出発の3日前の深夜であった。

出発の2日前はPCR検査、出発の1日前に陰性証明書を受け取りぽんこつマンが住む地方の空港まで荷物を運ぶためのレンタカーを借り受けに行く。翌朝の地方空港からの出発時刻は07:10AMだから空港には06:00AM には着いておきたい。そして荷物を下ろしレンタカーを空港で乗り捨てにするのだ。レンタカーはトヨタレンタカー。同一県内は乗り捨て料金がかからない。

これから先は予定通りに進んだ。スーツケース3つは地方空港からバゲージスルーでバンコクでの受け取り。羽田空港で11:10発のバンコク行きに乗り込んだのは10:45頃、定刻に飛行機はゲートを離れ、バンコクへのフライトが始まった。

バンコクスワナブーム空港への到着も定刻通り。到着ゲートから入国審査場までの途中にいつもの青い椅子の待機場。ほとんど待たされることなく書類のチェックがあって、その先にTHAI PASSと書かれた特設チェックポイントがあった。パスポートと一式の書類を確認して無言のまま先へ進めと促される。ぽんこつマンはその時すっかり失念していたが、空港に着いたらモーチャナというアプリをダウンロードしておかなければいけなかった。後でまた触れるがそのアプリをダウンロードしたのは1泊後の朝ホテルを出る時だった。

あまりにもスムーズに進み、入国審査後預け荷物をピックアップしてカスタムを通過して到着ロビーに出ると、どこのホテルかと訪ねるタイ人がいてその人にホテル名を伝えるだけで、次は空港から病院を経由してホテルへ送り届けてくれる車まで案内される。 病院はPAYAVATE Hospitalという病院でラマ9世通りに面した私立病院。車から降りることなく窓を開けて顔を出し、その場で鼻グリグリ。あっという間に検査も終わりホテルへチェックイン。これも昨年よりかなり短い書類チェックだけ。ここでもモーチャナをダウンロードしているかのチェックは無かった。ホテルでの夕食は3つの中から選ぶ。ぽんこつマンはパッポンカレーを選んだ。昨年のASQホテルよりフルーツが充実していたが、特筆すべきほどでは無かった。

やはりAQホテルは、改装しなければ客を入れられないような部屋またはホテルを使っているのかという感想を持った。部屋に入ってしばらくして夕食がきた。エアコンがあまりに寒いので消したいとフロントへ電話しようとしたがフロントへかけるにはどうすればいいかの説明もない。大概はゼロだけをダイヤルすれば出るはずだがしばらくは誰も出ない。従業員を最低限いかに削っているに違いない。改めて時間を置いてかけ直したら10コール目くらいにようやく出た。

このままコロナが治らなかったらこのようなAQホテルが改装しないまま、営業することになるのだろうかと不思議に思った。フロントでチェックインの時にホテルのLINEアカウントを入れていたが、既に眠ったの深夜1時頃にバンコクでのPCR検査も陰性であるとの連絡が入っていた事を朝目が覚めて知った。朝食を午前7時に予約していたので食事を早々に済ませ、チェックアウトする。

その時に6〜7日後に行うAKTキットを受け取った。そして初めてモーチャナというアプリを開くよう言われた。そのモーチャナというアプリにはTHAILAND PASSコードを入力するようになっていたが、COEで入国したぽんこつマンには予めのコードは無く、入国の翌日になってアプリをいじっていてようやくそのコードを入手できたのだ。ホテル側はそのモーチャなアプリの情報を政府のシステムに登録すると言っていたが、ぽんこつマンのモーチャナの2次元コードはオレンジ色でミドルリスクと表記されている。やはりワクチン2回接種して日本でもタイでもPCR検査陰性でもリスク表記がミドルリスクはおかしいと思うが、これで何か制限があるわけではなさそうなので、放っておくことにした。

Grabで配車を頼み、ぽんこつマンの今度に向かう。部屋に入ったら電気が完全に落とされていて、冷凍庫に入れてあった食材、冷蔵室の缶コーラや缶シュエップスが破裂してカビだらけになっている。中にあるものを全て廃棄して掃除したがカビがファンのモーターにも入り込んでうまく冷えなくなっていた。3年も使っていない冷蔵庫が壊れてしまっていた。結果、新しく冷蔵庫を買う羽目に合う。その日は止むなく日本から持ってきたカップヌードルの夕食、アルコールも買いに行くのが面倒になったのでそのまま寝ることにした。

翌日8日朝10時にラマ9にあるホームプロに出かけ新しい冷蔵庫(Panasonic)を買ったが配達は12日(金)の午後ということで、その週は冷蔵庫なし。毎日外出して飯を食うことになる。元々Tinderで知り合った女の子と食事デートを考えてはいたが昼も夜もとなると意外と面倒だ。昨年知り合ってガールフレンドとしてセックスする関係になっていた女の子とは連絡がついて何度か部屋に来てくれた。おかげで性的欲求は満たされた。彼女は夕方には仕事であるエロマッサージ屋に出勤する。一緒に部屋を出てぽんこつマンは一人飯を食いに行く。そしてその後はバーに行く。

ナナプラザのあるスクンビットsoi4のモーニング&ナイトはヒラリーグループで既にSHA+のレストランとして営業許可を得ていた。しかし酒の提供は午後9時までで10時には店を閉める。かつてここで働いていた女の子に連絡を取ったら「今はSoi7のバービアで働いている」と言っている。そこは腕に営業しているという情報は掴んでいたが流石に不法営業なので週末ではなく月火あたりに覗いてみることにする。

日本出国前のPCR検査を受ける。

ぽんこつマンが日本で暮らす県には1年前に渡航用のPCR検査をビジネス渡航以外で実施してくれた医療機関はわずかに一つで、ぽんこつマンは自宅から約50kmほど離れたその医療機関に検査当日と証明書発行の2日間通って渡航したのだったが、今年になってからはビジネス以外での渡航目的でも検査してくれる医療機関は5〜6件になり、ぽんこつマンの日本の居所から相当くない所にも2軒となった。

今年は鼻の奥をグリグリされるのはできれば避けたかったので唾液のRT-PCR検査も実施してくれる医療機関を選んだ。医療機関の予約時間は13:30だったのだが、40分ほど早くついた。受付を済ませたらすぐに唾液採取の部屋に案内された。10分ほどひとりになり唾液を溜めてはプラスチックの試験管に入れることを繰り返す。面倒だが鼻奥をグリグリされるよりよっぽどマシだ。

やがて看護師が戻ってきてその唾液の入った試験管を持って行き、しばらく意志が来るのを待つ事になる。医師は程なくやって来て、体調などの調子を取材する。それから熱を測る。昨日から少し高めの36.7°Cだったが医師は粛々とメモを取り、聴診器を入念に当てて心肺の具合を確認する。そして明日手渡される健康証明とRT-PCR検査の証明を受け取るための引換券を渡して其の診察室を出たのはまだ13:15だった。

会計はクレジットカードで支払いが可能だが料金は30000円決して安くはない。自宅に戻って其の医療機関の院長の写真を見たらなんとぽんこつマンを診た医師と同じ顔の写真が乗っている。院長自ら健康診査をして証明書を発行するという事なのかと少し驚いた。

医師からの質問で「コロナ患者の濃厚接触者の近くにいたことはないか」と聞かれたがそのような記憶はないし、そんなに多くの人が集う所に出かけることもなかったから、「ないと思う」と答えておいた。いずれにしても検査の結果が明日陰性と出れば良いだけなので気にする必要もないだろう。

すでにタイへ渡航するための荷造りは終わっている。スーツケース3個分。それにハンドキャリー1個とバックパック1個さらに肩掛けショルダー。そんな中、昔TINDERで知り合ったモデルの子からLINEでお土産の催促があった。なんでもDHCのビタミンBとMEIJIのコラーゲンプレミアムが欲しいというのだ。彼女とは深い関係に未だなっていないのに、タイに行くとなるとスーツケースとはいうものの洋服はほとんどなく食品と後は女の子家のお土産なのだ。

女の子のお土産だけでスーツケース1つは行っているから、これ以上お土産を渡すような女の子を増やすのもどうかと思う1日になった。ほんの小一時間前にも最近Tinderでマッチした女の子とデートができそうな感じだしなぁ。一人は23歳で美容師というし、もう一人は今は無職というsushi好き24歳。どっちもエロカワだし、ぽんこつマンも困ったものだ。