2019年11月8日、連れ合いの娘がバンコクの大学の卒業式があり、連れ合いの母、連れ合い、息子がチェンマイからバンコクに前日やっって来ていた。タイでは大学の卒業式は家族にとっての一大イベントらしく、卒業式が終わった当日の食事会は親しい家族と親族を呼んでパーティーをするらしかった。連れ合いの親族の多くはチェンマイ にいて、そこから呼ぶにはホテルや飛行機の問題など法外なお金が発生するので、連れ合いにはあまり大袈裟にしないようにといっていた。
結果的には、連れ合いの母と連れ合い、そして息子の3人がチェンマイ からやってくる事で済んだが、卒業式前日の食事は、HUAY KHWANGのソンブーンシーフードで連れ合いの娘の恋人も来ての食事会となった。
ソンブーンシーフードは、ぽんこつマンも好きで何度も行っているが、連れ合いが彼女の母に大好きなプーパッポンカレーを食べさせたいという事で出かける事になった。久しぶりに6人での食事という事で、事前予約しておいた席は円卓だった。しかしあまりにエアコンが効き過ぎていて寒くて食事の気分が盛り上がらないので、席を変更してもらった。
連れ合いも息子も久しぶりに来たという事で、自分の好きなものをどんどん頼む。ぽんこつマンはプーパッポンカリーとパクブーンファイデーンがあれば後はビアチャンとワインを飲みたいだけであった。連れ合いもワインを飲むが白はすすんで飲まない。遅れてやって来た連れ合いの娘と恋人が白ワインを一緒に飲んでくれたので最終的に2本を開ける事になったのだが…..。
2019年11月8日、卒業式の朝になった。ぽんこつマンがバンコクで住む今度の部屋に連れ合いの母、連れ合い、息子の3人も昨晩から泊まっている。朝はトーストと卵にベーコンという簡単なものでみんな済ませる。ぽんこつマンは毎日コーヒーだけだ。
10時に部屋を出て連れ合いの娘が通っていた大学キャンパスにグラブカーで向かった。大学の卒業式があるとなるとその周辺は大渋滞になると連れ合いが言っていたので時間的に余裕を見てのグラブカーでの出発だった。大学はMRTペッブリー駅から歩いて行けるスリナカリンンウィロート大学だが、確かに大学周辺はすでに渋滞していてグラブカーは大学の地下駐車場に入ってぽんこつマンたちを下ろしてくれた。大学にはすでに多くの学生とその家族や友人が多く集まっていた。
11月8日ともなれば、タイは乾季でバンコクの日中の気温はすごく高くなる。この日は12時頃ですでに35度を上回っていたと思う。風もなく人も多く、ペットボトルの水を2本飲んでもあっという間に汗で出てしまう。
卒業式はこの日を皮切りに来週までの1週間様々な行事があるようだった。息子も学校を休んで来ているし、連れ合いの母もバンコクの雰囲気が好きではないのか、日曜には連れ合いと一緒にチェンマイに戻るようである。
というわけでぽんこつマンは、その日の大学での行事が終わった後のパーティーの場を予約する事に専念した。昨日の6人にプラスして、バンコクにいる親族にも連れ合いが声をかけているようで、10人くらいの個室があって、連れ合いが一番好きな和牛を食べれる日本食店をランチに行った大学近所のタイ料理店に入って涼みながらスマホで探した。
10人程度の個室があり特別な1日であると思えるほどのサービスを受けれる店となるとかなり限られる。一般には日本企業の接待で使われる料理屋になるが、あまりにも格式の高い店ではぽんこつマンも連れ合いの母や、バンコクにいる親戚も窮屈に感じるだろうと思い、焼肉、しゃぶしゃぶ、すき焼きと言ったメニューで探してみた。
そこにヒットしたのが「やす田」という福岡から開始し創業30年、日本ではミシュランガイドへの掲載経験もある九州の有名店『おんどる』のオーナーシェフが神戸ビーフのステーキと焼肉を食べる事ができるお店として全面プロデュースした店らしい。(https://www.facebook.com/YasudaTH)一軒家をリノベーションした豪華な造りと隠れ家的な雰囲気・多数の完全個室・離れ・パーティルームが好評でA4・A5ランクの厳選された神戸牛をバンコクで食べる事ができる幸せな店らしい。
焼肉は富士山の溶岩で岩盤焼きして、焼けると給仕係が客にサーブしてくれる。
パーティー会場には大学から連れ合いの娘の彼氏が、娘、連れ合い、息子と連れ合いの母を乗せて車で来てくれた。ぽんこつマンは、少し早めに自分が住むコンドに戻っていたので、そこからグラブカーで向かった。バンコクに住んでいる親戚は、それぞれ時間に合わせてやって来てくれた。メイン料理は、神戸牛のしゃぶしゃぶと焼肉。それに全員にスープ、小鉢、ご飯が付くコースだった。肉は足らなくなったら別途追加オーダーできる。焼肉は、富士山の溶岩での岩盤焼きでいい焼き具合になったものを給仕係が、客にサーブしてくれる。しゃぶしゃぶのアク抜きなどの作業は給仕係が世話をしてくれる。
まるで、日本の料亭並みのサービスを目指しているようだが、連れ合いのバンコクに住む親戚や連れ合いに母には、ここまでのいたせり尽せりの食事は少し堅苦しかったのか、牛肉を食べる習慣がないためか、食がそれほど進まないようだった。息子や連れ合い、そして連れ合いの娘とその彼氏は、よく食べよく飲んだ。
概ね3時間くらい「やす田」の個室で楽しい時間を過ごした。給仕係の手際こそ日本に比べたら大きく差があるものの、4000km以上離れたタイ・バンコクで至れり尽くせりのサービスと美味しい神戸牛を存分に味わえた事は、ぽんこつマンを含め全員の記憶に残る事であろう。
肉に合うと勧められたさほど高く無いワイン3本と合わせて5万バーツにはいかなかったような気がする。特別な日や記念日などに利用するにはいい場所を見つけたと思う。コロナの影響で2020年、この店が消えていない事を切に願いたい。












