ぽんこつマンが住んでいるところからはタクシーが早く着けそうだったので、タクシーに乗った。しかし時間がバンコクの夕方の渋滞の真っ只中だったし、タクシードライバーが少しでも車が流れるWatthana Tham 通りを北に上がってラチャダーピセーク通りへ入ったので通りの反対側にあるエスプラナードに行くために U ターンをしなければならず、ラマ9世駅前のセントラルラマ9まで戻らなければならなかった。
彼女と最初にあったのは、スクンビットソイ29に近いThe Penalty Spot Sports and Music Pubだった。そこは名の通りスポーツバーで、店内にはいくつもモニターがありヨーロッパのサッカーリーグの試合やゴルフのツアー、フォミュラー1グランプリさらにはラグビー、オーストラリアンフットボール、大リーグベースボール、NFL、など様々なスポーツゲームをいつも放映していて、既に仕事を引退してバンコクに独り身を置く欧米の初老が昼から飲みに来るような店だった。
2018年にTinder で知り合った女の子とラムカンヘン大学近くの日本食レストランYAWA Modern Japanese Cuisine に行ったことがある。その日本食レストランは場所が日本人には馴染みのないところであるが、料理のレベルはかなり高い。なんでもバンコクの日本食レストランでNo.1と評されたこともあるのだとか。北海道の毛蟹も事前予約しておけば調達して料理してくれるらしかった。
その娘は、イサーン出身でたぶんコンケーン生まれと言っていたと思う。初めて会って行った日本食レストランではお酒は飲まなかったが、それは、おっぱいにシリコンを入れる整形術を受けてダウンタイム中だったということを後から知った。仕事はスクンビットソイ39にあるLINE clubというカラオケクラブに勤めていてお酒はかなり強い。一度だけその店のそばの焼肉屋で焼肉を食べて同伴出勤をさせたことがある。そのClub LINE では一番安い角瓶を入れたがそれ以降1回行っただけで、ボトルのほとんどのウィスキーは流れてしまった。
2時間半彼女はぐっすり眠っていた。朝の6時に彼女は目を覚ましシャワーを浴びた。そして仕事に行く準備を始めた。ぽんこつマンとはその晩も朝も何も無かった。ほんの3時間ほど前までよく呑みよく話した関係とは思えないほどふたりは無口だった。ぽんこつマンと彼女は7時半に部屋を出た。そして彼女の働くオフィスのそばまでタクシーに乗った。彼女が降りた場所はBTS Ari 駅から100mほどのところで、ぽんこつマンもそこで降りた。「Bye」と彼女が言ったのでぽんこつマンも「Bye」と一言残し、ぽんこつマンは駅に向かった。それ以降彼女と連絡を取り合うことは無くなった。男からの援助を当てにされるのが面倒に思えるほど彼女の肉体にも性格にも魅力を感じなかったというのが本音であった。
以前来たときにGrab car を手配したときに、ピックアップポイントが分からず、ドライバーに電話したが、ドライバーが英語が分からずキャンセルされたことがあった。そこにぼったくりの白タクが群がってきて危うく鞄をすられそうになったこともあるので、空港からホテルへの移動は安心できるタクシーに乗る方が早く安く安全に行けると思う。
ホテルの部屋に着いたのは22:00ごろ、ホテルのWiFiを繋ぎ、スマホを確認すると、Tinder に知らない女の子からメッセージが届いていた。「 Hi ! 」と返信するとコールガールからの連絡と分かるメッセージがきた。女性を語った売春グループのメッセージらしく、好みの女の子を教えてくれればそちらの部屋に女の子を1時間以内に送り届けるというものだった。
その名前はScial Club Saigon(https://www.facebook.com/socialclubsgn)。朝からオープンしているらしい。17時ー20時まではハッピーアワーでビールやドリンクが半額という情報もあった。16時になったのでロビーに降りた。土曜日なのでそれほど渋滞があるとは思えなかったが、彼女は少し遅れて16時20分くらいに「今ホテルの前の道路にいる」とLINEを入れて来た。ロビーから表の道を見てみると白いワンピースを着た女の子が静かに周りを見ていた。ぽんこつマンはエントランスを出て彼女に手を振った。階段を降りて彼女に近づき挨拶をした。彼女は写真で見たよりふっくらしていた。いやぽっちゃりしていた。
ふたりはそこからタクシーに乗って、その目的地のスカイバーScial Club Saigonに向かった。そのスカイバーはホテル デザール サイゴン Mギャラリー コレクションという5つ星ホテルの最上階にあるようだった。
その日はまず、Big Buddha Phuketに行った。そしてラワイランディングピアから左に入ったシーフードマーケット内に並ぶ1つのレストランで遅い昼食。ロブスターの刺身、蟹カレーを食べた。ビアチャンはふたりで大瓶3本飲んだだろうか。彼女は車を運転するのにアルコールを飲む。まぁ、タイではけっこう飲酒運転も平気でする人がいるのは知っているのだが。
写真の女の子がいいというと彼女はおもむろに電話してベトナム語で何やら説明している。彼女がその携帯をぽんこつマンに渡し、「ボス」と言った。「You want change?」と聞いてきたので「I want a girl that I’ve seen her by the photo」と伝えた。「彼女は今は無理だ、他の可愛い子を紹介するけどチェンジするか?」「100万ドンだけでいい」と言ったのでチェンジしてもらう事にした。
店に入ると昔マカティのゴーゴーバー Plan B に一緒に行ったことがあるセフレの友達の旦那が出迎えてくれた。彼はチーフウェイターをしているらしく、ワインに関してもそれなりの知識を持っていた。席に案内されてあらかじめ決めていたスーパープレミアムグレードのリブアイを注文した。ワインはチーフウェイターの彼に任せた。
Grab car を降りてぽんこつマンはホテルの左側にあるLe Salon Grand Theatre & Clubに向かった。そこで働いているという女の子とTinderで半年ほど前から知り合っていて、会いに行くと約束していたのだ。店に入るとそこは広々としていてシャンデリアが煌めくゴージャスな空間。マニラでの接待シーンに使えそうな落ち着いた雰囲気。モデル級のスレンダーな女の子がずらりと並んで客の到着を待っていた。女の子は全てロングドレスを着ている。ぽんこつマンは約束していた女の子の名前をボーイに伝えた。
夕食を終えて彼女が働いているカラオケへ歩いて向かった。トゥーレ公園の脇を抜けてKim Ma 通りにあるカラオケ店へ。そのエリアはいくつものカラオケ店があるようだ。店に入り、彼女に案内されて階段を登り、ちいさな個室に入った。唄は歌わないと言っていたが一応カラオケの分厚い本をママが持ってくる。彼女は着替えてくると言って出て行き、ぽんこつマンが注文したビールを持って戻ってきた。
店は小さいが、味は悪くない。ぽんこつマンは少し辛めのスープを選んで食べた。その後、その界隈をゆっくり歩いていくつかの良さそうな店を見つけた。Linh Lang 通りにRed Apron(https://redapron.vn)というワインショップも見つけた。かなりのワイン保有数があり、若い女性店員の知識量もかなり高く、1時間くらいワイン談義をさせてもらって楽しい時間を過ごすことができた。それから在ベトナム日本国大使館の方角へ歩いてみた。
ぽんこつマンは彼女に電話してみた。すると彼女は「うん、昨日すごく飲んで大変だった、今日はちょっとしんどいし、今まだバンナーの部屋にいるから休む」と言った。ぽんこつマンは「OK、Take care na」と彼女に伝え電話を切った。その晩は、ビアチャンのピッチャーをひとり飲んで、部屋に戻った。部屋からTinderで見つけたフリーランサーを呼んで味気ない性欲処理をして寝た。
彼女は少し前までは大学に通っていたが、金銭的にキツくなったので退学して今のイベント系の会社の手伝いをしているようだった。彼女の友達が運転する車はクタの市街地を抜け、レギャン通りに入った。グランドゼロ・メモリアルを過ぎてまもなく車はTHE ONE LEGIAN(https://www.theonelegian.com)についた。私は彼女の友達に通常のタクシー代より多めのチップを渡した。彼女の友達は、にこりと微笑み、彼女にウインクして仕事場に戻ったようだ。
今回のバリ5日目の朝、彼女はTHE ONE LEGIANに停めっぱなしにしていたバイクを取りに行って元の生活に帰っていった。ぽんこつマンの帰国便は深夜便で日本には翌日早朝に到着する。今回バリでオフパコした彼女の身体はかなり気に入ってしまっていた。日本に戻って何度かLINEでチャットをした。彼女は部屋についたエアコンの写真を送って来たが、彼女がラマダンの期間中にバリを離れてジャワの実家に戻ってから、彼女の態度が少し変わった。彼女は見た目、彼女より美の人友人写真を送って来て、「タイプ?」と聞いて来た。一般論として美しいので「タイプ」と返信したら「彼女は刺青を入れていて結構悪い女」という返信がきた。それからしばらく仕事が忙しくなっていたのでチャットをしなかったらブロックされてしまった。ブロックした理由はわからない。それ以降はもう彼女のことは追いかけていない。もしかしたらインドネシア人は熱するのも早いが冷めるのも相当早いのかもしれないとさえ思った。