クルンテープと言う名の魔都①ソイカウボーイ

バンコクの正式名称は、「クルンテープ・マハーナコーンアモーラッタナコーシン・マヒンタラーユッタヤー・マハーディロックポップ・ノッパラットラーチャタニーブリロム・ウドムラーチャニウェートマハーサターンアモーンピマーン・アワターンサティット・サッカタッティヤウィサヌカムプラシット」ととてつもなく長い。タイ人ですら完璧に全てを言える人はそう多くなく、ほとんどのタイ人は、最初のクルンテープをバンコクの呼称として頻繁に使う。バンコク の正式名称の日本語訳は、「インドがヴィシュヌカルマに命じてお作りになった、が権化としてお住みになる、多くの大宮殿を持ち、九宝のように楽しい王の都、最高・偉大な地、インド戦争のない平和な、インドの不滅の宝石のような、偉大な天使の都」となるらしいが、「クルンテープ」は「天使の都」と言う意味らしい。

確かに、バンコクは世界の訪問都市ランキングのここ数年1位に輝いているらしいが、世界中の旅行者を虜にするいちばんの理由は、世界のいかなる都市でも味わえることができない圧倒的な夜の街にあるのではないかとぽんこつマンは感じている。人間の持つ本能的欲求とされる食欲、性欲、睡眠欲の3つの内、最後の睡眠欲、眠りたいという衝動を抑えても前者の2つ、さらには特に性的快楽の追求を叶えてくれる都市は、この「クルンテープ」を凌ぐ街をぽんこつマンは知らない。

ぽんこつマンも今から20年ほど前に初めてバンコクに訪れたときはゴルフとタイ料理それにタイマッサージを目的にしてやってきたが、ゴルフでは、プレイヤーひとりに一人のキャディが専属でつく。しかも若いキャディーが多く、まるで19番ホールへの誘いを待っているかのように、Hな隠語もティーグランドや茶店での休憩中にキャディーが話かけてくる。ゴルフを終えて街に戻れば、至るところにMP(マッサージパーラー)の建物が見え、純粋なマッサージ屋を探して歩くと必ずと言っていいほど、若い女の子のマッサージ嬢に腕を絡められ店内に呼び込もうとする。食事を済ませ軽く一杯と思って夜の街に繰り出せば、路上には多くの娼婦があふれ、バーにいるウエイトレスにも番号札がついていて、店に一定の金額を支払えば連れ出し可能のシステムがある。それまでハワイ、タヒチ、ロス、サンフランシスコ、ニューヨーク、ラスベガス、パリ、モナコ、シドニー、香港、マカオ、オークランドなどを旅してきたが、これまで経験したことのない圧倒的なカルチャーショックを受けたものだ。

日本人に馴染みのあるバンコクの夜の歓楽街は、パッポン、タニヤ、ナナプラザ、ソイカウボーイとあるが、ぽんこつマンが若くて可愛い女の子(Ladyboyも含めて)が集まっているのはソイカウボーイと思っている。

BTSアソーク駅からもMRTスクンビット駅からも徒歩圏内。なんでもアメリカ人の元飛行士、T.G “Cowboy” Edwardsがこの地でバーを開いたことに由来するそうだが、都市開発を理由にそのうち撤去されるのではとの噂のある中、2017年1月にフジテレビ系列で放送された草彅剛主演の「嘘の戦争」というドラマの冒頭の舞台として登場する「ティラック(TiLak)」、

2階のフロアが透明になっていてノーパンで踊っている女の子を下の階から見上げることもできる「バカラ(Baccara)」

を始め、今も20軒以上のバーが営業している。(2021年8月1日現在はCovid-19の感染拡大により長期にわたってロックダウンが継続され、今後改めてゴーゴーバーなどの風俗営業がいつ再開されるかの目処は立っていない。)

クルンテープ、その魔都は今後も眠らないことを祈りたい。

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